ネットワークとセキュリティⅡ -Networks and Security 2-
担当教員・研究室 | 配当年次 | 学期 | 種別 | 単位数 | 授業形態 | 開講年度 | ナンバリングコード | |||
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3・4年 | 前期 | 選択 | 2 単位 |
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2021 | SCM320 |
アクティブラーニング |
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いいえ |
授業概要 |
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コンピュータや,コンピュータの中にあるデータを,人的な悪意ある攻撃から守るにはどうすればいいのでしょうか? 本科目では情報コミュニケーションの基礎となる,最近のネットワーク技術とセキュリティについて理解し,1970年代から体系化されてきた暗号理論にとどまらず,日常的に使用しているコンピュータへの脅威とその対策,パスワード管理といった身近な話題などにも視野を広げ,何をすれば安全か,あるいは何によって安全でなくなるかなどを見極める目を養います。
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授業における学修の到達目標 |
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1. 最近のネットワーク技術と各種セキュリティインシデントの危険性を理解する。
2. 情報セキュリティの基礎技術を理解する。 3. 個人情報保護をはじめとした情報倫理に配慮しながら,安全性と利便性のバランスがとれた情報通信システムの設計をする際に,状況に応じてどの技術などを選べばよいかが判断できるようになる。 |
授業計画
回数 | 授業、事前・事後学習 | 時間 | |
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1 | 事前学習 | 教科書を入手し,予め各回のシラバスとの対応を確認しておくこと。 | 2.0 |
授業 | 最近のネットワーク技術とインターネット | ||
事後学習 | LMSで公開するPDF資料を元に復習を行い,宿題の問題に期限までに回答を行う | 2.0 | |
2 | 事前学習 | IPv6の普及状況について調べ,IPv4との違いや特徴について理解する | 2.0 |
授業 | IPv6 | ||
事後学習 | LMSで公開するPDF資料を元に復習を行い,宿題の問題に期限までに回答を行う | 2.0 | |
3 | 事前学習 | Webや電子メール,映像配信サービスなど,様々なインターネットアプリケーションについて,どのような仕組みでサービスされているのか理解する | 2.0 |
授業 | インターネットアプリケーション | ||
事後学習 | LMSで公開するPDF資料を元に復習を行い,宿題の問題に期限までに回答を行う | 2.0 | |
4 | 事前学習 | ネットワーク仮想化に関係する,VLAN,VPN,MPLS,PPPoE,SDN 等の用語について調べ,どのようなところで利用されているのか理解する | 2.0 |
授業 | ネットワーク仮想化(VLAN,VPN,MPLS,PPPoE,SDN...) | ||
事後学習 | LMSで公開するPDF資料を元に復習を行い,宿題の問題に期限までに回答を行う | 2.0 | |
5 | 事前学習 | 最近流行しているマルウェアについて調べ,感染メカニズムと被害について理解する | 2.0 |
授業 | マルウェア(コンピュータウイルス,ワーム、トロイの木馬) | ||
事後学習 | LMSで公開するPDF資料を元に復習を行い,宿題の問題に期限までに回答を行う | 2.0 | |
6 | 事前学習 | 最近発生したネットワークによる被害や事件について調べ,どのような脆弱性が利用されたのか理解する | 2.0 |
授業 | ネットワークセキュリティ | ||
事後学習 | LMSで公開するPDF資料を元に復習を行い,宿題の問題に期限までに回答を行う | 2.0 | |
7 | 事前学習 | ファイアーウォールの目的と基本原理について予め調べておく | 2.0 |
授業 | ファイアーウォール | ||
事後学習 | LMSで公開するPDF資料を元に復習を行い,宿題の問題に期限までに回答を行う | 2.0 | |
8 | 事前学習 | 中間試験に備え,これまでの学習内容を総復習する。 | 2.0 |
授業 | 中間試験 | ||
事後学習 | 中間試験問題について各自で再度問題を解き,正解かどうかをテキスト・講義資料で確認する | 2.0 | |
9 | 事前学習 | 古代から使われてきた様々な暗号について調べ,どのような暗号化・復号化するのか理解する | 2.0 |
授業 | 暗号の基礎: 諸概念,古典暗号,単一換字暗号 | ||
事後学習 | LMSで公開するPDF資料を元に復習を行い,宿題の問題に期限までに回答を行う | 2.0 | |
10 | 事前学習 | 最も基本的な共通鍵暗号であるDESについて,その基本原理を理解する | 2.0 |
授業 | 共通鍵暗号: DES,AES,ブロック暗号など | ||
事後学習 | LMSで公開するPDF資料を元に復習を行い,宿題の問題に期限までに回答を行う | 2.0 | |
11 | 事前学習 | 最も実用化されている公開鍵暗号であるRSAの基本原理について調べ,どのような分野で応用されているか調べる | 2.0 |
授業 | 公開鍵暗号: 公開鍵の概念,RSAアルゴリズムなど | ||
事後学習 | LMSで公開するPDF資料を元に復習を行い,宿題の問題に期限までに回答を行う | 2.0 | |
12 | 事前学習 | デジタル署名の実現方法について調べ,公開鍵暗号の応用方法とハッシュ関数の役割について理解する | 2.0 |
授業 | 電子署名 | ||
事後学習 | LMSで公開するPDF資料を元に復習を行い,宿題の問題に期限までに回答を行う | 2.0 | |
13 | 事前学習 | 個人用電子証明書の入手方法について調べ,その証明書がどのような時に利用できるか調べる。 | 2.0 |
授業 | PKI | ||
事後学習 | LMSで公開するPDF資料を元に復習を行い,宿題の問題に期限までに回答を行う | 2.0 | |
14 | 事前学習 | 個人認証の方法について,どのような技術がどのようなところで利用されているか調べる | 2.0 |
授業 | 認証技術・バイオメトリクス | ||
事後学習 | LMSで公開するPDF資料を元に復習を行い,宿題の問題に期限までに回答を行う | 2.0 | |
15 | 事前学習 | インターネットでよく使われている,SSLやSSH等の暗号プロトコルについて調べ,実際に利用してみる | 2.0 |
授業 | 暗号プロトコル(SSL,SSHなど) | ||
事後学習 | LMSで公開するPDF資料を元に復習を行い,宿題の問題に期限までに回答を行う | 2.0 |
成績評価の方法およびその基準 |
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次項の項目及び割合で標準成績評価基準に基づき総合評価する
■試験: 70% ■小テスト: 10% ■レポート: 20% □演習課題: % □その他[ ] |
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック方法 |
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提出されたLMS上のWikiに対してコメントを付与することでフィードバックを行う。 |
教科書 |
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参考書・Webサイト |
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http://nakajun.net |
単位習得が望ましい科目 |
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本科目の履修にあたっては,「ネットワークとセキュリティI」を履修し,その内容を十分理解していることを前提とします。 |
備考 |
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なし |
担当教員の実務経験 |
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キャンパスLANの構築やインターネットワーキングの設計・構築・運用に長年携わってきた実務経験があり,最近の情報通信ネットワークの運用に必要なセキュリティ対策を理解するために最低限必要な基礎知識を厳選して講義を行います。 |