システム開発基礎Ⅰ -Systems Development 1-

担当教員・研究室 配当年次 学期 種別 単位数 授業形態 開講年度 ナンバリングコード
越野 一博 303研究室
1年 後期 必修 2 単位
講義(対面)
2021 SCM131
アクティブラーニング
はい
授業概要
人間の活動に伴って生成される大量の電子データを有効利用するために,情報検索システムが欠かせない。情報検索システムにおいて目的とするデータの抽出やデータの記録・管理を担う技術がデータベースである。本科目では,データベースの代表例として,関係代数に基づくリレーショナルデータベース (RDB)について学ぶ。RDB設計に必要な知識の習得,RDBのデータを操作するSQLを用いる実習,リレーショナルデータベース管理システムの役割と機能を学習する。
授業は,本学が開発したe-Learning システム(POLITE 3)を利用して行う。
授業における学修の到達目標
1. 基本情報技術者試験に合格できるデータベースの知識を身につける。
2. リレーショナルデータベースの概念設計から物理設計までを行える。
3. 基本的なSQL文を使ってリレーショナルデータベースの操作を行える。
4. リレーショナルデータベース管理システ(RDBMS)の役割と機能を説明できる。

授業計画
回数 授業、事前・事後学習 時間
1 事前学習 シラバスを確認し授業の全体の内容を読む。教科書第1章の概要をノートにまとめること。 2
授業 データベースの役割,種類と特徴,演習用PC環境の使い方
事後学習 演習用PC環境の立ち上げと終了を自力で行えるようにすること。教科書第1章の練習問題を解き,学んだ知識を確認し,ノートにまとめること。 2
2 事前学習 第2回学修資料と教科書第2章の該当範囲を読み,概要をノートにまとめること。 2
授業 SELECT,UPDATE,DELETE,INSERT
事後学習 教科書第2章の練習問題を解き,学んだ知識を確認し,ノートにまとめること。 2
3 事前学習 第3回学修資料と教科書第3章の該当範囲を読み,概要をノートにまとめること。 2
授業 WHERE句と条件式
事後学習 教科書第3章の練習問題を解き,学んだ知識を確認し,ノートにまとめること。 2
4 事前学習 第4回学修資料と教科書第3章の該当範囲を読み,把握した概要をノートにまとめること。 2
授業 条件式,論理演算子,比較演算子
事後学習 教科書第3章の練習問題を解き,学んだ知識を確認し,ノートにまとめること。 2
5 事前学習 第5回学修資料と教科書第4章の該当範囲を読み,概要をノートにまとめること。 2
授業 主キーの役割,検索結果の加工
事後学習 教科書第4章の練習問題を解き,学んだ知識を確認し,ノートにまとめること。 2
6 事前学習 第6回学修資料と教科書第4章の該当範囲を読み,概要をノートにまとめること。 2
授業 集合演算子
事後学習 教科書第5章の練習問題を解き,学んだ知識を確認し,ノートにまとめること。 2
7 事前学習 第7回学修資料と教科書第5章の該当範囲を読み,概要をノートにまとめること。 2
授業 式と関数
事後学習 教科書第6章の練習問題を解き,学んだ知識を確認し,概要をノートにまとめること。 2
8 事前学習 第8回学修資料と教科書第6章の該当範囲を読み,概要をノートにまとめること。 2
授業 集計関数
事後学習 教科書第7章の練習問題を解き,学んだ知識を確認し,概要をノートにまとめること。 2
9 事前学習 第9回学修資料と教科書第7章の該当範囲を読み,概要をノートにまとめること。 2
授業 副問い合わせ
事後学習 教科書第8章の練習問題を解き,学んだ知識を確認し,概要をノートにまとめること。 2
10 事前学習 第10回学修資料と教科書第8章の該当範囲を読み,概要をノートにまとめること。 2
授業 リレーションと外部キー,複数テーブルの結合
事後学習 教科書第9章の練習問題を解き,学んだ知識を確認し,概要をノートにまとめること。 2
11 事前学習 第11回学修資料と教科書第9章の該当範囲を読み,概要をノートにまとめること。 2
授業 トランザクション
事後学習 教科書第10章の練習問題を解き,学んだ知識を確認し,概要をノートにまとめること。 2
12 事前学習 第12回学修資料と教科書第10章の該当範囲を読み,概要をノートにまとめること。 2
授業 テーブルの作成と制約,インデックス,ビュー,ACID特性
事後学習 教科書第11章の練習問題を解き,学んだ知識を確認し,概要をノートにまとめること。 2
13 事前学習 第13回学修資料と教科書第12章の該当範囲を読み,概要をノートにまとめること。 2
授業 概念設計,論理設計,正規化
事後学習 教科書第12章の練習問題を解き,学んだ知識を確認し,概要をノートにまとめること。 2
14 事前学習 第14回学修資料と教科書第12章の該当範囲を読み,概要をノートにまとめること。 2
授業 正規化(つづき),物理設計
事後学習 教科書第12章の練習問題を解き,学んだ知識を確認し,概要をノートにまとめること。 2
15 事前学習 第15回学修資料を読み,概要をノートにまとめること。 2
授業 授業まとめ,Webサーバーとの連携
事後学習 試験に備えて,授業内容をノートにまとめる。 2
成績評価の方法およびその基準
次項の項目及び割合で標準評価基準に基づき総合評価する。
■試験: 50% ■小テスト: 30% □レポート: % ■演習課題: 20% 
□その他[       ]
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック方法
試験,小テストの解説,およびレポートに対するコメントによりフィードバックを行う。
教科書
  • 書名:スッキリわかる SQL 入門 ドリル222問付き!第2版 , 著者名:中山清喬 , 出版社:インプレス
参考書・Webサイト
なし
単位習得が望ましい科目
なし
備考
小テストは,データベースに関して,基本情報処理技術者試験に合格できるレベルの知識の定着や理解のために行う。教科書や技術者試験の過去問(類題含む)を解くことや,正しい結果が得られるSQL文を考える。試験は,授業16回目にペーパーテストを行う。小テストを過去問として,知識定着を意図している。
担当教員の実務経験
2003年度から2018年度まで国立の研究所に所属し,その間,連携大学院の学生や博士研究員への研究・プログラミング指導を行い,修士号や博士号取得に貢献した。研究部門では,データ処理や解析などに必要なソフトウェアを内製するため,情報工学の知識やプログラミング技術が必須であった。学生や博士研究員は,情報工学に対する素養や理解度は様々であった。教科書的な知識の提供だけではなく,相手の興味や経験,身近な現象との類似性によって理解しやすい説明を心がけてきた。これらの経験を活用し,学生のICTに対する興味を引き出し,ICTに基づく研究遂行能力や問題解決能力を伸ばすような指導を行う。